カフカの迷宮 悪夢の方法
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ザムザが変身した虫のは楕円形のゴキブリである
カフカの小説を読むたびに、その世界が増殖していく。もちろんカフカの小説、テキストが増殖するわけではない。増殖するのは、わたしの中のカフカ世界だ——。小説とは「あらゆるジャンルとの混血=分裂によって無限に自己増殖する超ジャンルである」と定義し、『変身』『審判』『判決』『万里の長城』などの作品をアミダアクジ式に脱線しながら読み解いていく、エッセイ風カフカ論。1987年3月、岩波書店より刊行。
◉目次
第1章:認識の迷宮あるいは方法としての悪夢
第2章:「ズレ」と「笑い」の拡大装置
第3章:変身
第4章:カフカ言語
第5章:万里の長城
第6章:不可知への回路